13歳少年がクルマを盗んだ挙げ句カーチェイス

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神奈川県警は20日、クルマを盗んで逃走し、パトカーに対して体当たりを行うなどして追跡を妨害したとして、13歳の少年3人を公務執行妨害の現行犯で逮捕した。全員が13歳だったために少年法の規定に基づいて一旦釈放し、後に同容疑で補導している。

神奈川県警・小田原署の調べによると、事件が起きたのは午後8時40分ごろだという。厚木署から「厚木市内でクルマを盗難した若い男が西へ向かって逃走した」との連絡を受け、箱根町内の国道1号線で警戒を行っていた小田原署員が西進を続ける盗難車を発見。パトカーで追跡を開始した。

クルマはパトカーの停止命令には従わず、急ブレーキを掛けたり、後部座席にいた少年がパトカーに向かって物を投げつけるなどして追跡の妨害を続けた。同署では通行中の他車にも危険を与える可能性があると判断。前後をパトカーで挟みこむなどして、盗難車の走行を強引に抑止しようと試みた。

この動きを察知した盗難車はパトカーに向かって体当たりするなどしたが、追跡開始から25分後の午後9時5分ごろ、小田原市内を走行中に横転。走れなくなったところを同署員によって確保。乗っていた3人の少年は公務執行妨害の現行犯で逮捕された。

だが、後の調べでこの少年たちが全員13歳と判明。少年法の規定によって刑事罰には問えないために手続き上では一旦釈放し、直後に窃盗と公務執行妨害の容疑で補導している。

3人はこれまでにも窃盗などの非行歴があり、全員が埼玉県内の児童自立支援施設に入れられていた。19日未明に施設から脱走し、クルマやバイクなどを盗んで逃走を続けていたとみられる。調べに対して少年らは「施設を出たかった」と繰り返しているという。

《石田真一》

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