大阪府警は18日、クルマの不正改造箇所を是正せず、国土交通省・近畿運輸局からの使用停止命令も無視してクルマに乗り続けていた19歳の少年を、道路運送車両法違反容疑で逮捕した。近畿運輸局からの告発によるものだが、運輸局からの告発を受けて逮捕に踏み切るのは全国初の事例となる。
大阪府警・交通捜査課、同・住之江署の調べによると、今回逮捕された少年はいわゆるドリフト族で、大阪市住之江区の大阪南港付近の倉庫街を中心に走り回っていたとされている。
今年4月27日、大阪府警と近畿運輸局が行った合同の一斉取り締まりの際、少年のクルマは著しいローダウン化やナンバープレート非装着など数カ所の整備命令を受けたがこれを無視。以後も不正改造した箇所を是正せず、確認検査も受けないままでクルマを使い続けていたことが発覚し、今年6月には70日間の使用停止命令を近畿運輸局から通告されている。
だが、少年はこの通告も無視してクルマに乗り続けていたため、今月13日に近畿運輸局が住之江署に対して告発していた。
大阪府警ではこの告発に基づき、少年を道路運送車両法違反容疑で取り調べていたが、任意の取り調べを行っていた時点でも少年所有のクルマは不正改造箇所の是正を行っていないことが確認されたため、18日付けで逮捕している。