1台を避けきれず、17台が---隊列走行が事故を拡大?

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5日深夜、岐阜県瑞浪市内の中央自動車道上り線で、雨でスリップして2車線を塞ぐようにして止まった乗用車に後続のトラックが突っ込み、結果として18台が関係する多重衝突事故が起きた。この事故で1人が死亡、10人が重軽傷を負っている。

岐阜県警・高速隊の調べによると、事故が起きたのは5日の午後11時ごろだという。瑞浪市土岐町木ノ暮の中央自動車道上り線で、雨でスリップして中央分離帯のガードレールに接触するなどの単独事故を起こした21歳の女性が運転するクルマに、後続の大型トラックなど4台が次々に衝突。

その事故を後方で目撃し、回避のために急ブレーキを掛けた大型トラックに別の大型トラックが突っ込むなどして5台が。その後方で別の集団がさらに事故を起こし、結果として大型トラック14台、乗用車4台の合計18台が関係する多重衝突事故となった。

この事故で56歳のトラック運転手の男性が内臓破裂などが原因で収容先の病院で事故発生から7時間後に死亡。他の10人が重軽傷を負っている。

現場は片側2車線で緩やかな左カーブとなっているが、最初に単独事故を起こしたクルマはこの2車線を完全に塞いで停車したため、後続車が回避できるスペースは無くなっていた。また、発生時間帯が夜間であったことから、通行するトラックの大半が隊列を組むようにして走行しており、これが多重衝突に拍車を掛けたものともみられている。

単独事故を起こした女性は雨で路面が濡れているにもかかわらず、事故の直前にはかなりのスピードで走っていたとみられる。女性のクルマはスリップして中央分離帯のガードレールと接触していることから、警察ではこの女性が運転を誤ったことが事故の発端であることは間違いないとして、女性の回復を待ってさらに事情を聞く方針。

《石田真一》

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