2週連続の高額立て替えは許さない---タクシー無賃乗車

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秋田県警は3日、東京都内から秋田県平鹿町までタクシーに無賃乗車し、約18万円の運賃を踏み倒したとして50歳の男を詐欺容疑で逮捕したことを明らかにした。男は前週にも同様にしてタクシーで東京から戻っており、2度目の高額運賃支払いに親族が激怒。支払いを拒否したことで無賃乗車と見なされ、警察に突き出されたという。

秋田県警・横手署の調べによると、この男は2日の午後5時ごろ、東京都千代田区内からタクシーに乗車。「秋田県まで行ってほしい。近づいたら細かい道は知らせる」と運転手に告げた。秋田行きの新幹線がまだ運行している時間帯だったため、運転手も不審に思ったが、男の格好がビジネスマン風だったために信用し、高速道路を使いながら秋田県まで向かった。

タクシーは途中休憩しながら走り、3日の午前6時ごろに平鹿町内の民家に到着したが、男の兄と名乗る男は運賃の支払いを拒否。そのまま警察に向かうように運転手に依頼した。東京からタクシーに乗ってきた男の所持金もわずか100円程度しかなく、運転手は男を乗せたまま横手署に向かった。

警察の調べに対し、男は「東京での生活が嫌になった」と供述。8日前にも今回と同様にタクシーで戻り、この際には兄が運賃18万円を肩代わりしていたことを告白したという。その後、この男は「再び東京に戻る」と宣言。兄は当面の生活費や交通費などを手渡して送り出したばかりだった。

男は「兄は優しいから何とかなると思った」と話しているというが、2週連続のタクシー帰還は優しいはずの兄も許さず、今回の事態となったらしい。

《石田真一》

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