3日午前、広島県豊栄町内の国道375号線で、転倒したバイクと大型観光バスが衝突。双方が炎上し、全焼するという事故が起きた。バイクを運転していた男性が転倒時に負傷したのみで、幸いにも火災による死傷者はいなかった。
広島県警・西条署の調べによると、事故が起きたのは3日の午前9時30分ごろだという。豊栄町清武付近の国道375号線で、22歳の男性が運転するバイクが転倒する単独事故を起こした。転倒したバイクの車体は路上を滑って対向車線側に逸脱。対向車線を走っていた大型観光バスの運転席下部にに向かって突っ込んでいった。
バスの運転手は急ブレーキを使用したが、バイクの車体をバスの右前輪で踏み潰す形となった。直後にバイクの燃料タンクに引火して炎上。バスの運転手が装備されていた消火器で消火しようとしたが、火の勢いが強く、双方の車両は十数分で全焼した。
当時このバスには乗員と乗客、合わせて29人が乗車していたが、乗客らは出火直前に車外に避難しており、火災による負傷者はいなかった。 唯一の負傷者はバイクを運転していた男性で、転倒した際に腕を打撲している。
現場は片側一車線の緩いカーブで、西条署はバイクを踏み潰した際の摩擦で生じた火花が漏れたガソリンに引火し、一気に燃え広がったとみている。