警視庁は7月31日、多摩地区内の暴走族を一掃する目的で今年1月に八王子署内に設置した「多摩地区暴走族等非行助長集団検挙解体本部」が、窃盗などの刑法犯罪を犯した暴走族グループの少年107人を6月末までに検挙していたことを明らかにした。
これは警視庁・生活安全部少年事件課が明らかにしたもの。多摩地区暴走族等非行助長集団検挙解体本部は今年1月、多摩地区で相次ぐ暴走族メンバーなどによる犯罪を撲滅することを目的に開設された組織。
本部は八王子署内に設置されており、約40人の専属捜査員が多摩地域の各署に出向き、強盗・恐喝・暴力行為・凶器を準備し集合した犯罪・侵入窃盗を対象とした捜査を行っている。これらの犯罪には暴走族グループが関与していることが多く、積極的に摘発し、検挙することがグループそのものを壊滅させることにつながると警察では考え、本部設置以後はこれまで以上のペースで摘発を進めてきた。
その結果、暴走族17グループに属する合計107人を刑法犯罪で検挙。72人を暴走族から脱退させ、7グループについては事実上の壊滅状態に追い込んだ。内訳は強盗などで18人、傷害や恐喝で74人、窃盗で15人となっている。積極的に摘発しているという姿勢を見せつけることで、暴走族グループによる犯罪は確実に減少する傾向にあるという。
同本部では少年犯罪が増加する8月は20人を増員、60人体制で捜査に当たるとしている。