米大手自動車メーカーGM(ゼネラルモータース)とフォードが発表した第2四半期決算では、両社ともヨーロッパでは依然として赤字が続いていることが判明した。
GM全体では、9億0100万ドル(約1054億円)の利益を計上したものの、ヨーロッパ部門は300万ドル(約3億5000万円)の赤字となった。しかし、前年同期に計上した1億1500万ドル(約135億円)の赤字と比べれば、かなり赤字幅は縮小している。これは、徹底したコスト削減努力に加え、オペル、ボクソール、サーブなどが売り上げを伸ばしたためで、明るい兆しは見えつつある。
一方のフォードは、全体では4億1700万ドル(約490億円)の黒字となったが、ヨーロッパ部門は5億2500万ドル(約615億円)の赤字で、大きく足を引っ張ったかたちとなった。ただ、ボルボ『XC90』やジャガー『XJ』などの高級車部門が黒字転換しているため、第3四半期の赤字幅は縮小するとの期待がもたれている。