ユーロピアン・トラックコンセプトを掲げる新型『アクトロス』。日本の大型トラック市場においてメルセデスベンツは近年勢いを増している。その理由はアクトロスの「ホントに大きなキャビン」と「ホントに休めるベッド」にあった。
全高3.72m、全幅2.49m。まさに“そそり立つ壁”といった印象なのが、今回追加設定された「メガスペースキャブ」。段差のないフラットなフロアと1.92mの室内高によって立ったままスムーズな移動が可能だ。「法規いっぱいのサイズの中に、人間中心のリラックスできる空間を作り出しました」と語るのはメルセデス・ベンツ日本の商品企画課、渡辺敏洋氏。
「例えば従来の日本のトラックでは、横になる、という形だけのベッドでしたが、大きなキャビンとコイルスプリングの広いベッドによって『ホントに』休める空間にしました。また新型エアサスペンションシートはドイツAGR(腰痛予防の権威ある機関)の認定も受けている素晴らしいシートです」
「メルセデス、というと豪華なイメージを持たれる方が多いと思いますが、シートやベッドなど、パッと見はわからない、表面的ではない内部のよさをアピールしています」と続けた。
このエアサスペンションシート、まさに宙に浮くような不思議で快適な乗り心地だ。長時間付き合うクルマだからこそ「体感できるデザイン」が存在する。