火炎瓶? クルマに投げ込まれる

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13日午前、大阪府大阪市平野区内の国道25号線で「激しい爆発音と共にクルマが燃え上がった」という内容の110番通報が寄せられた。クルマに乗っていて全身やけどの被害を負った男性は「火炎瓶のようなものを投げ込まれた」と話しているという。警察では殺人未遂容疑で捜査を始めている。

大阪府警・平野署の調べによると、事件が起きたのは13日の午前9時ごろだという。平野区西脇付近の国道25号線を歩いていた通行人から「ドーンという激しい音と共に目の前のクルマが爆発した。中にいる人たちが火だるまになっている」という内容の110番通報が寄せられた。

警察が現場に急行したところ、クルマ1台の内部が激しく炎上しており、その近くにはこのクルマに乗っていたとみられる男性2人がうずくまっていた。2人は病院に搬送されたが、33歳の男は全身にやけどを負っており重傷、39歳の男性は頭に軽いやけどを負っており軽傷だという。クルマは車室内をほぼ焼き尽くす形で全焼していた。

警察は収容先の病院で軽傷を負った方の男性から事情を聞いたが、この男性は「車外からフロントガラスを破り、火炎瓶のような火の付いた何かが投げ込まれた。直後に車内で爆発的に燃え広がった」と供述している。

この日は男性が経営するスナックでトラブルのあった別の男に呼ばれ、現場に出向いていたという。異物が車内に投げ込まれたのは現場に到着した直後で、男性は「クルマのガラスがどういう経緯で割れたかもわからない。とにかく気がついたら目の前が全部燃えていた」と繰り返す。

警察では男性らを狙った殺人未遂事件と断定。車内に残る油分を分析し、どのような物を投げ込めばフロントガラスが割れるのか、どのような発火成分で難燃性のシート表皮などが燃えるのかを含め、慎重に捜査を進めていく方針だという。

なお、男性を現場付近に呼び出したとされる男とはその後の連絡が取れておらず、警察ではこの人物が容疑に深く関わっているとみて行方を追っている。

《石田真一》

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