「盗みよりカギを開けることに夢中」と車上荒らし…なんでも2秒!

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茨城県警は3日、昨年12月に車上荒らしの現行犯で逮捕された容疑者2人が、2000年8月から2002年12月までの約2年間に合計約350件、総額5000万円あまりの被害を出していたことを明らかにした。2人は「最後の方は物を盗むより、難易度の高いカギを素早く開けることに夢中になっていた」と供述しているという。

茨城県警・捜査三課の調べによると、この2人は昨年12月3日の夜、茨城県石岡市内のファミリーレストラン駐車場で、県内に住む45歳の男性が所有するクルマのドアをマイナスドライバーでこじ開け、車内に置いてあった通帳2通と2400円分の収入印紙が入ったバッグを盗んでいたところを警戒中の石岡署員が発見、現行犯逮捕した。

その後の調べでこの2人は友人が車上荒らしを繰り返し、盗んだ金で優雅な暮らしを送っていることに憧れ、自分たちも車上荒らしを実施することを決意。2000年8月から逮捕されるまでのおよそ2年4カ月の間、茨城県を中心に17都府県で350件の盗みを繰り返し、総額5000万円を超える被害を出していた。

1回あたりの最高被害額は2001年6月、山形県内で盗み出したキャッシュカードを使い、16回に分けて721万円の現金を引き出した容疑。これらの収入は全て遊興費に消えていたとみられる。

2人はドアのカギを開錠する道具としてマイナスドライバーを使用していたが、警察の取り調べに対しては「どんなカギでも2秒もあれば開けられるようになった。難易度の高いドアを攻略するうち、カギを開ける作業自体が楽しくなった」と供述しているという。

この2人は現在公判中だが、茨城県内だけで297件もの被害を確認しており、容疑が固まった別の事件で近く再逮捕する方針だという。

《石田真一》

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