対t.A.T.u.(タトゥー)、警視庁の勝利?! ---歩行者天国閉鎖と警備強化

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警視庁は29日、ロシア人の女性デュオ「t.A.T.u.」(タトゥー)がプロモーションビデオの撮影場所として申請していた秋葉原と銀座の歩行者天国を急きょ中止し、ゲリラ撮影の阻止を図った。撮影こそ行われなかったが、タトゥーの2人は銀座に出没。これを追いかけるマスコミとファンが列をなし、警察官が関係者に退去を求める場面もあった。

警視庁では「道路占有許可の申請は全て却下したものの、歩行者天国で突発的に撮影を強行する可能性が高い」と28日午後までに判断。事前にレコード会社から申請の出ていた秋葉原と、宿泊しているホテルに近い銀座は「特に危険」として歩行者天国の実施を急きょ取りやめるとともに、多数の警察官を現場に配置して不測の事態に備える体制を整えた。

タトゥーはホテルで警備を続けていた警察官の説得を振り切る形で29日の午後1時ごろ銀座に出没。これを追いかけるファンとマスコミが列をなし、一時的に歩道が使えなくなる騒ぎとなった。警察はレコード会社の関係者に宿舎に戻るように要請したが、「撮影でなく観光だ」と強調してこれを無視。玩具店、レコードショップ、カラオケボックスと歩き続け、最終的にはタクシーで皇居へと移動した。

皇居では連絡を受けた丸の内署員20人が2人を遠巻きに取り囲み、突発の事態に備えたが結局プロモーションビデオの撮影は行われなかった。心配されていた道路渋滞や交通混乱なども発生せず、わがまま娘vs日本警察の争いはどうやら後者に軍配が上がったらしい。

《石田真一》

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