ブレーキ痕はなかった---東名の17人死傷多重衝突事故

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愛知県警は24日、前日の23日に新城市内の東名高速道路上り線で発生し、17人が死傷した多重衝突事故で、最後方から渋滞中の車列に衝突した大型トラックはブレーキをまったく使用していなかったという現場検証の結果を明らかにした。

事故の原因は居眠り運転ではないとみられているが、注意力が散漫になる別の要因があったものとして調べを進めていく方針。

この事故は23日の午前11時10分ごろに発生している。新城市富岡付近の東名高速上り線で、渋滞中の車列に後方から走ってきた大型トラックが突っ込んだ。このトラックは最後尾にいた乗用車の上に乗り上げるようにして前方に進み、他のクルマとも衝突。結果12台が関係する多重衝突事故となった。

複数の目撃者が「トラックは減速しないでそのまま突っ込んだ」と供述していることから、警察では現場に残されたブレーキ痕を調べていたが、それらしき痕跡は全く発見できないことから、ほぼノーブレーキ状態で衝突したことは確実と見られている。

しかし、現場の4km手前に通行券をチェックする検札所があり、問題のトラックは事故を起こす数分前に通過している。ここでは一旦停止し、係員に通行券を提示しなくてはならず、わずか数分の距離で睡眠状態に陥る可能性は低いとみられる。

勤務状況については、事故の9時間前の午前1時ごろから運転を開始したと見られているが、警察では過去1週間程度の勤務状況を把握し、過労運転の形跡が無かったかについても調べを進めていくとしている。
《石田真一》

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