【イクリプス2003夏モデル】これはあくまでも携帯電話だ

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「自分が今いる場所や、その周辺にあるコンビニエンスストアとかの情報は知りたい。地図があるからナビはいらないという人でも、そういう欲求は持っているとわかりました」と、富士通テンで『i-audio』の開発を担当したAVC本部・システム開発統括部の沢田輝さんは説明する。

携帯電話のコンテンツサービスでも位置情報を取得できるようになったが、自分が今いる場所の周囲にあるコンビニやガソリンスタンドの位置を知ることはできないし、画面も地図を見ることにはお世辞にも適しているとは言えない。「だからこれらの条件を克服し、地図情報のようなコンテンツサービス車内に持ち込めるようにするということから開発をスタートさせました」と沢田さんは言う。その発言が示すとおり、これはナビをスペックダウンしたものではなく、携帯電話の延長上にあるものなのだ。

本体左側に設置されたキーで操作するが、操作性は携帯電話と何ら変わらない。ちょうど携帯電話を右側に横倒ししたような状態というのが一番わかりやすい表現だろう。モニター下部に表示される3つのキー表示だって、いかにも携帯電話チック。

惜しむべき点はタッチパネルの採用がコストの関係から見送りになったこと。キーが操作しにくいというわけではなく、これだけの大きさがあるモニターだとやはりタッチ式で使った方が良いのでは…と思えてくる。ナビではタッチパネル式の利便性を押し通している会社だけに、それだけが残念でならない。

《石田真一》

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