14日に都内で開かれた『グランディス』の報道発表会では、サードシートを収納した際に現れる広大なラゲッジスペースを表現するアイテムとして、巨大なクッションが使われていた。「実はあのクッション、純正オプション品として用意されるクッションを400%サイズに拡大したものなのです」と乗用車デザイン本部の後藤まゆみさんは説明する。
ラゲッジスペースの広さを短時間で単純に表現するものは何か。そしてグランディスの快適性を如実に現せるものは何か。そう考えたときにオプション設定されたクッションを拡大しようというアイデアを思いついたという。
後藤さんは「このクッションもそうなのですが、今回の純正オプションパーツは、デザイン部門のスタッフがクルマと一緒に作り上げたものです。だから装着したときにもオリジナルのイメージを損なわないようになっているんです。もちろんこのクッションも私たちが考案しました」と説明する。
クッションはスポーツ内装のイメージカラーであるオレンジ、エレガンス内装をイメージしたブラウンの2種類が設定されているが、400%拡大版もこれに合わせて2種類制作されている。
意外に座り心地が良い400%バージョンだが、当然ながら市販の予定はない。その理由は「単純に見えるけど、制作費が非常に高いから市販は無理でしょう」とのこと。後藤さんも正確な制作費は把握していないが、軽く見積もっても数万円になってしまうとか。