戦争による財政赤字の拡大にも関わらず、消費者マインドを刺激するためにブッシュ大統領が推進する大型減税案。その中には株式のキャピタルゲインに対する免税なども含まれる。
今後のアメリカ経済を刺激し、自動車販売を促進するにはこの大型減税が不可欠である、という立場から、ビッグ3ではこの減税案に対する支持をいちはやく打ち出している。
デトロイト経済クラブで行われたスピーチで、GMのリック・ワゴナー会長は7500億ドル規模の減税が必要である、と述べたが、民主党と共和党の一部議院は財政源の見通しが立たないことから3500億ドルのみの承認にとどまっている。この減税総額をめぐる駆け引きに、ビッグ3が演じる役割は大きそうだ。