交通事故の死者2000人を突破---原因は速度超過が増加

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警察庁は15日、今年の交通事故死亡者数が14日の時点で2000人を突破、2002人に達したことを明らかにした。1000人突破は2月21日に昨年より5日遅れだったが、2000人突破は同13日遅い結果となった。

これは警察庁が全国の警察本部から寄せられる交通事故死亡者数(事故から24時間以内に死亡した事故当事者)の数を集計したもの。最も死者数が多いのは千葉県の113人で、1000人突破時に記録したワースト1の記録を2000人突破時にも更新することになった。2位は愛知県の89人、3位は埼玉の93人、4位が神奈川で91人、5位が茨城の87人となった。関東勢が上位を独占するのは1000人突破時の順位構成とほぼ一緒。今回2位に浮上した愛知県は1000人突破時点では5位だった。

逆に最も少なかったのは鳥取の13人で、これも1000人突破時のベスト1を防衛。続いて山形と富山が各14人、和歌山15人、福井、奈良、徳島の各17人となっている。

昨年6月の改正道路交通法施行によって、飲酒運転の罰則が強化され、摘発が厳しくなったことで飲酒運転を起因とした事故は減りつつあるが、死亡者数が多い県では今も速度超過による事故原因が目立つとしている。警察庁では飲酒運転の取り締まりと並行し、速度超過の取り締まりを強化するよう、全国の警察本部に通達している。

《石田真一》

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