オヤジ狩りしてクルマを強奪---14歳の女子中学生ら3人を傷害と恐喝で逮捕

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茨城県警は14日、携帯電話の出会い系Webサイトで知りあった男性を脅迫・暴行して、この男性の乗っているクルマを脅し取ったとして14歳の女子中学生と、仲間の16歳と17歳の少年、合わせて3人を恐喝および傷害の容疑で逮捕したことを明らかにした。犯行には他にも数人が関わっていたとみられ、警察では逮捕した3人を厳しく追及し、逃げている仲間の行方を追う方針だ。

茨城県警・少年犯罪特別捜査隊、同・石岡署の調べによると、今回逮捕された14歳の女子中学生は3月1日の未明、携帯電話の出会い系サイトに「お金を持っていて、話がわかる人は連絡ください」という内容で、援助交際を暗に呼びかけるメッセージを掲載。これに呼応した20歳の男性と同日の午前5時ごろ、石岡市内の市道で待ち合わせをした。

男性が待ち合わせ場所に訪れたところを、少女と共謀した仲間の少年数人が襲撃。男性を角材や金属バットで殴打して全治1週間の軽傷を負わせた上、この男性が現場まで乗ってきたクルマ(時価200万円相当)と、履いていたブランド品のスニーカー(時価5000円相当)を奪って逃走した。

男性からの届けを受けた茨城県警では、出会い系サイトを運営する会社に対して、該当の投稿を行った者のID開示を要求。問題の投稿が石岡市内に住む女子生徒の携帯電話を使って行われたことが判明したため、この女子中学生から任意で事情を聞いていたところ、犯行を自供したために傷害と脅迫の容疑で逮捕。当日の犯行に関与し、女子中学生の知人だった少年2人についても同容疑で逮捕している。

警察の取り調べに対し、この3人は「最初からおやじ狩りが目的で投稿した。遊ぶカネ欲しさにやった」と容疑を全面的に認めているという。また、余罪をほのめかすような発言もしていることから、警察ではこの3人を厳しく追及し、脅し取ったクルマの流出経路や、過去に近辺で起きた類似事件との関連を含めて捜査を続けていくとしている。

《石田真一》

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