盗難防止シテスムを悪用!! レッカー移動されたクルマを奪取

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警視庁は10日、駐車違反のためにレッカー移動された自分のクルマを保管場所の有料駐車場から無断で持ち出したとして、26歳の男を窃盗容疑で逮捕していたことを明らかにした。

警視庁・丸の内署の調べによると、この男は今月7日午後、千代田区有楽町の路上に駐車したクルマをレッカー移動されたことに気づき、自分の契約する警備会社に対して「クルマが盗まれたかもしれない」と、クルマの現在地把握を依頼した。警備会社はGPS情報などからクルマの位置を把握して男に連絡。男は自分の父親と共に、クルマが「ある」とされた付近を捜索。有料駐車場内に自分のクルマが置かれていることを発見した。

男は父親のクルマを駐車場内に入れ、その際に発行された駐車券を使って自分のクルマを持ち出し、父親のクルマについては駐車券を紛失したことにして駐車場を出場した。

レッカー移動を担当する会社の担当者は保管したクルマが無くなっていることに気づいて警察に通報。警察では駐車場に設置されていた防犯カメラなどの映像から2人の男がクルマを持ち出したことを確認。ナンバーの登録情報を基に所有者宅への確認を行ったところ、持ち出されたクルマがあることを発見。窃盗の疑いで逮捕した。

男は警察の取り調べに対しては「レッカー移動されたとは思わなかった。クルマが盗まれ、駐車場に隠してあると思った」などと供述しているという。警察では奪還を手伝うことになった父親からも事情を聞くとともに、男の追及も続けていく方針。

《石田真一》

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