【新型トヨタ『ハリアー』発表】暗い道も不安なし---わかりやすい次世代技術

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【新型トヨタ『ハリアー』発表】暗い道も不安なし---わかりやすい次世代技術
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新型『ハリアー』にはこのクルマが世界初となる様々な最新技術が惜しみなく投じられている。その大半は安全装備に関するものだが、誰でも一目瞭然というハイテク装備が最上級グレード「AIRS」に装備されたAFSだ。

AFSは「Adaptive Front-Lighting System」の略で、日本語で言うなら「先進前方照明システム」ということになる。ステアリングの操作に応じ、ヘッドランプ(ロービーム)の配光をコントロールするというもの。

ハリアーに搭載されたシステム(サプライヤーは小糸製作所)の場合、車速が30km/hを上回ると制御が開始される。ステアリングを右に切った場合、右ヘッドランプが最大15度まで動き、カーブでも進路を明るく照らしてくれる。日本車の場合、元々の光軸が左寄りに設定されているため、左カーブの場合は左ヘッドランプが5度ほど動くのみだ。車速が5km/hを割り込んだ時点で制御は終了となり、正面向きに自動復帰する。

旧運輸省が実験してきたASV(先進安全自動車)ではお馴染みのシステムだが、市販車への採用は今回が初めてとなる。第一開発センター・第一ボデー設計部の毛利文彦係長は「ライトの光軸を変えるということが法律で禁じられていました」と説明。技術自体は2年前までに完成していたが、日本では昨年10月、ヨーロッパでは今年2月の法改正を待たねばならず、採用がこのタイミングまでずれこんだという。北米仕様の『RX330』でも装備されているが、これはアメリカには「光軸を変えてはいけない」という法律が無く、採用に問題はなかったそうだ。

《石田真一》

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