ひき逃げ被害者を回避しようとしてまた事故---深夜の国道2号

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12日未明、兵庫県加古川市内の国道2号線で、路上に男性が倒れているのをクルマで通りがかった人が発見し、110番通報した。男性は何者かにひき逃げされており、発見当時はすでに死亡していたとみられている。また、この通報から3分後、路上に倒れていた男性を避けようとしたクルマが現場で正面衝突事故を起こすという二次的被害も発生している。

兵庫県警・加古川署の調べによると、事故が起きたのは12日の午前0時20分ごろだったとみられる。加古川市平岡町付近の国道2号線をクルマで走行していた58歳の女性から「男の人が道路の上に倒れている。事故にでも遭ったのではないか」という110番通報が寄せられた。その数分後、今度は「路上に倒れている人を避けようと対向車線に慌てて飛び出して、正面衝突事故を起こした」という通報も入った。

警察官が現場に急行すると、路上には中年の男性が倒れており、すでに死亡していた。着衣にタイヤ痕があり、男性を避けようとしたクルマが起こした正面衝突事故で生じたものとは明らかに違う部品も現場から回収されており、警察ではひき逃げ事件と断定。捜査を開始した。

被害者は現場近くに住む48歳の男性で、近くのスナックで酒を飲んだ後、帰宅する最中に事故に巻き込まれたものとみている。交通量がそれなりに多い道路にも関わらず、女性からの通報、倒れている男性を避けようとした別のクルマが起こした事故の発生時間が隣接していることから、警察では最初に通報した女性が発見する直前、別のクルマにはねられたものとみている。

この二つの事故の検証のため、現場付近はおよそ6時間に渡り、閉鎖された。

《石田真一》

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