3日午後、東京都板橋区の路上で、横断歩道を渡っていたお年寄りの女性が国際興業の路線バスにはねられた。全身を強く打っており、搬送先の病院で死亡が確認されている。警察では30歳のバス運転手を業務上過失致死の現行犯で逮捕するとともに、被害者の女性の身元を確認している。
警視庁・板橋署の調べによると、事故が起きたのは3日の午後6時45分ごろだという。板橋区富士見町の区道で、横断歩道を渡っていたお年よりの女性が王子駅発上板橋駅行きの国際興業の路線バスにはねられた。女性はバスと衝突した際に全身を強く打ち、搬送先の病院で死亡が確認された。
警察ではこのバスを運転していた30歳の運転手を業務上過失致死の現行犯で逮捕した。この日は区内で発生した火災のため、通常このバスが通るルートを使うことができず、事故を起こしたバスもUターンを命じられて別の道路に迂回している最中だった。警察の調べに対して運転手は「すれ違ったバスの運転手に“この先は入れない”ということを教えていた。そのまま発進したら、女性をはねてしまった」と供述しているという。警察では他のバス運転手と話しながらバスを動かした際、前方をよく見ていなかったことが事故の原因につながったとみている。
被害者の女性は身分証明書のようなものを所持していなかったことから、警察では捜査と平行して身元調べも進めている。