日本自動車工業会は29日、2002年1−9月の海外生産台数を発表した。それによると、日本メーカーの海外での生産台数は、前の年の同じ時期にくらべ13%増の563万9675台になった。
地域ごとの生産実績は、アフリカと大洋州をのぞく全ての地域が前年同期にくらべ増加した。最も伸び率が大きかったのは、アジアと中近東で、アジアは22.1%増、中近東は、台数は少ないものの50.9%の増加となった。また欧州は13.9%、米国は11%の増加となった。
海外生産が増加しているのは、為替変動に強い体質を作るため、メーカー各社が生産の現地化を推進していることによるもの。アジアの増加は、東南アジアの市場が回復してきたことも一因。02年は輸出も大幅に拡大したが、現地生産も同時に増え、日本メーカー車の世界での販売が大きく伸びたものとみられる。