暴走族グループに暴力団の後ろ盾は当たり前? 逮捕された暴力団員の誤算

自動車 社会 社会

27日未明、三重県三雲町のゲームセンター駐車場で暴走族グループのトラブルを仲裁しようとした暴力団員が殺害されるという事件が起きたが、三重県警は28日、松阪署に出頭した40歳の暴力団幹部を殺人容疑で逮捕したことを明らかにした。

三重県警・暴力団対策課と久居署、松阪署の調べによると、この事件は27日未明に発生した。配下に持つ暴走族グループが別の暴走族グループとの間で起こしたトラブルを仲裁しようと三雲町内のゲームセンター駐車場を訪れた暴力団員が、同様に仲裁の依頼を受けた別の暴力団関係者とトラブルになり、やがて抗争事件に発展。2人がナイフで胸などを刺されて死亡、他の3人が重傷を負ったというもの。

襲われたのは松阪市に本拠を持つ指定暴力団山口組系の暴力団員だったが、その後の調べて襲った側も別の山口組系暴力団の関係者であることがわかった。ゲームセンターでの殺傷事件起きた直後、襲った側の暴力団が津市に持つ事務所に何者かが押し入り、居合わせた組員に暴行するなど、報復と見られる事件も起きていた。

松阪署に出頭した組員は警察の取り調べに対して「配下の暴走族が起こしたトラブルを仲裁しようしてゲームセンターに行った。こちらが出て行けば簡単に済むと思ったが、向こうも別の暴力団員を連れてきていて口論から殴り合いののケンカに発展した。それが解決できずに刺した」などと話しているという。

目撃者が「双方7〜8人いるようだった」と証言していることから、警察ではこの男以外にも現場から逃走した暴力団関係者がいるものとみて、関連先の家宅捜索などを行い、逃げた男たちの行方を追う方針。また、暴走族メンバーからも事情を聴取し、暴力団との癒着の実情などを調べていきたいとしている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

教えて!はじめてEV