フォードがアメリカン・トラックの定義を変えるか? 2004年型として市場に登場する新型『F-150』の第一印象は、タフなトラックのマーケットリーダーとしての伝統を素直に感じさせる。しかしドアを開けると、従来のトラックからは連想できない洗練された空間が広がる。
牽引力、燃費、安全性、インテリアの広さ、運転性能、ユーティリティ、乗り心地のよさといったトラックで重要視される性能と、洗練されたスタイリングとを兼ね備えるのは、最近の米国トラック市場のデザイントレンド。そこにおいてF-150は、業界の新たな標準となることをめざして開発された。
Fシリーズは2002年までのアメリカ市場で25年間連続フルサイズピックアップのベストセラーだ。「Fシリーズはまさしくアメリカのトラックなのだ」とフォードが言ってもあながち間違いではないだろう。同じ市場に日産がデビューさせた『タイタン』はどんな勝負を演じるのか……。