矢野経済研究所は、全国の中古車オークション流通の現状と展望2002年版をまとめた。走行メーター管理システムでオークション台数の97%がカバーされ、不正抑止効果があがっていることや、市場予測として2005年に流通台数は650万台とピークを迎えるとしている。
調査は、オークションの事業者と周辺事業者、自動車メーカーに面談して聞き取り調査したものをまとめたもの。調査期間は昨年9、10月。
この結果、2002年のオークションの市場規模は610万台で、前年比6.3%増と拡大している。勢力図では、大手のハナテンとジェイ・エー・エーが業務提携して業界2位グループが形成され、トップのユー・エス・エスと2位グループとのシェアの格差が従来よりも4ポイント縮まった。
傾向としては、業界の垣根を越えて、有力オークション事業と自動車メーカー系中古車流通3社による検査基準統一に向けた動きもスタートした。
走行メーター管理システムのデータ管理数は2000万台を突破、オークション流通台数の97%をカバーしてメーター巻き戻しの不正抑止効果が働いているとしている。
将来の市場予測では、2005年に650万台とピークを迎え、2007年には645万台になるとしている。