21日午前、埼玉県児玉町の町道で、集団登校をしていた小学生14人の列に、対向車線側を前方から走ってきたタクシーが突っ込んだ。この事故で9歳の男児1人が意識不明の重体、他の3人が重軽傷を負った。警察ではタクシーを運転していた62歳の男を業務上過失傷害の現行犯で逮捕している。
埼玉県警・児玉署の調べによると、事故が起きたのは21日の午前7時50分ごろだという。児玉町蛭川の町道を集団登校のために歩いていた小学生の列に、前方から走ってきたタクシーが車線を横切って突っ込んできた。歩道と車道は高さ25cmの縁石によって仕切られていたが、タクシーはこれを乗り越え、小学生と衝突後もさらに進み、民家のブロック塀を壊してようやく止まった。
この事故で列の先頭付近を歩いていた9歳の男児(小学3年生)が右肩の骨を折るなど、全身を強打して意識不明の重体。隣にいた9歳の男児が足の骨を折る重傷。その直後にいた10歳(小学4年)の男児2人が軽傷を負った。タクシーも営業中だったが、運転手と乗客にケガは無かった。
警察ではタクシーを運転していた62歳の男を業務上過失傷害の現行犯で逮捕したが、警察の取り調べに対しては「路面が凍結しているとは思わず、スピードを落とさずにカーブに進入したところでコントロールを失った。ブレーキを踏んだが全く効かず、コントロールを失ったまま小学生の列に突っ込んでしまった」と供述しているという。
現場は右カーブの下り坂で、事故当時の路面はわずかな凍結状態だった。