車間距離違反摘発のための新アイテム『ホークアイ』、栃木県警に初配備

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栃木県警は全国の警察本部に先駆け、高速道路上を走行しているクルマ同士の車間距離を正確に測定する装置『ホークアイ』の本格運用を開始したことを明らかにした。同県警の高速隊員が開発したもので、来年以降は全国への配備が予定されている。

これは高速道路上での道路交通法違反(車間距離不保持)摘発用に使う新アイテム。これまで車間距離違反を摘発する場合、高速隊員の目視だけが頼りで、短時間に距離を把握するには熟練を要した。今回開発されたホークアイは、栃木県警高速隊に所属する45歳の巡査部長が1999年に開催された「警察装備開発改善コンクール」に出品。誰にでも車間距離不保持違反の取り締まりを可能にするとして、警察庁長官賞を受賞した。

装置はレーザーを使い、摘発対象となる2車間の距離を測定する。測定対象(違反車両)の斜め後方に位置し、前車と後車の双方にレーザー照射を行う。この際にレーザーが反射する時間差などから両車の位置を把握し、車間距離を瞬時に演算する。また、装置はGPSと連動しており、違反と認定された場合には測定地点の緯度・経度を自動記録することもできる。装置は持ち運びができるサイズで、装着する車種も選ばない。

警察庁はこの装置を導入し、全国の警察本部に貸与することを目的に平成15年度予算で5億2000万円あまりを請求しているが、試作1号機を開発者本人が所属する栃木県警高速隊に配備した。

《石田真一》

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