気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2002年12月5日付
●ブリヂストン米子会社社名から、ファイアストン外し、リコール問題配慮か(読売・10面)
●GM新会長にリチャード・ワゴナー社長就任へ(読売・11面)
●ゴーン流が変えた日産V字回復(下)「提携の行方」(毎日・8面)
●自工会、二輪車部品輸入規制で、べトナムに再発防止の要望書(毎日・8面)
●トヨタ、トーメン支援、最終調整(毎日・9面)
●北米新車販売台数大幅減2カ月続く、11月、ホンダは唯一プラス(朝日・12面)
●道路公団民営化委・最終報告は“袋小路”首相・今井氏いきなり冷戦(産経・3面)
●フィアット危機深刻、打開策なお見えず(産経・8面)
●自動車部品メーカー、プロサイス、燃費向上の燃料パイプ開発(産経・8面)
●鈴木修・スズキ会長「意識は常に非常時態勢」(東京・8面)
●4日株式市場、円安、マイナス面に敏感、自動車銘柄上がらず(日経・18面)
ひとくちコメント
トヨタグループが経営再建中の総合商社、トーメンの増資引き受けに応じ、支援する方向で最終調整に入った。きょうの日経をはじめ、毎日、東京などが経済面で大きく報じている。
トーメンが支援要請していることは、田代守彦社長が11月の中間決算発表の席で表明しており、そのことが一部で報道されていた。それを受けてトヨタグループは、傘下の商社、豊田通商が中心となって300億円規模の増資を引き受ける方向で詰めているという。さらに、トヨタグループから役員も派遣し、これによってトーメンはトヨタの傘下に入ることがほぼ確実だ。
トーメンのメインバンクは旧東海銀行(現UFJ銀行)で、約2200億円の債務免除を受けていた。トヨタと旧東海とは地元での縁から親戚のような関係。そのまま見放すわけにはいかなかった事情もある。