気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2002年12月4日付
●ホンダ燃料電池車リース料、米、日本の13分の1(読売・8面)
●ゴーン社長講演「日本には単純な数値目標有効」コンセンサス重視も強調(読売・8面)
●ゴーン流が変えた日産V字回復(中)「ブランド重視」(毎日・8面)
●最上級の新型「ゴルフ」、VWが追加発売(毎日・8面)
●奥田碩・日本経団連会長弁明に英紙反論「彼は確かに大手銀行国有化に言及した」(毎日・9面)
●東京都、ディーゼル規制強化で、整備士に無料講習(毎日・22面)
●トヨタカップ、レアル・マドリード世界制覇(朝日・1面)
●日産ディーゼル支援、ゴーン社長は資本再注入否定(朝日・11面)
●ホンダ、フィットアリア、中国で生産へ(東京・9面)
●日産「ダットサン」復活へ(東京・9面)
●自動車、海外で開発強化、トヨタ、豪・タイに拠点、日産、英でデザイン(日経・13面)
●長野計器、自動車搭載用高性能センサー、北米(日経・17面)
ひとくちコメント
「究極のエコカー」競争では出遅れ感が否めない日産自動車が「2003年にも(独自技術の)燃料電池車を発売する」とカルロス・ゴーン社長が明らかにした。
きのう日本記者クラブで行なわれた講演で、トヨタ自動車とホンダに燃料電池車の市販で先行されたことについて「日産の業績は回復したが、ずっと成功してきたトヨタとホンダに追いつくにはまだ時間がいる。燃料電池車は来年には発売する」と述べ、低公害技術でも2社に並ぶことを強調していた。
きょうの各紙が、ゴーン社長の講演の内容をピックアップして報じているが、「日本経済悲観不要」(毎日)、「日本には単純な数値目標有効」(読売)、「ダットサン」復活検討へ(産経、東京、日経)、「日産ディーゼル支援、ゴーン社長は資本再注入否定」(朝日)など、見出しを並べるだけでも盛りだくさん。短時間にこれだけの“材料”をリップサービスすれば、投資家向けのIR効果は抜群だろう。