いすゞ自動車が発表した9月連結中間決算によると、連結売上高は前年同期比23.9%減の6325億円、連結営業損益は前期の45億円の黒字から214億円の赤字に転落した。連結経常損益も346億円の赤字で、連結当期損益はなんと842億円の巨額赤字となった。
国内トラック販売や富士重との北米合弁工場で生産しているSUVの販売が低迷して売上は大幅ダウンとなった。利益面でも人員削減による労務費用など、211億円の削減効果もあったものの、販売低迷などで353億円の損失があって、赤字に転落した。国内販売は同17.6%減の2万8000台、海外販売は同11.9%減の11万1000台だった。
通期見通しでは、連結売上高が同20.5%減の1兆2700億円、連結営業利益が同66.9%減の50億円を見込む。連結経常損益は70億円の赤字だが、連結当期損益では北米生産撤退費用、人員削減に伴う退職金の増加で1700億円の赤字となる見通しだ。
いすゞは再建計画新三ヵ年計画を策定しており、GMによる増・減資や銀行からの金融支援を受けて、最後の再建計画に取り組む。