青森県の主要一般道路において、11月22日よりVICSサービスが開始する。これにより、残るエリアは北海道の一部、岩手県、鳥取県、島根県のみとなった。また、これにより全国のカバー率は自動車保有台数で約96%、運転免許保有者で約97%となる。
今販売しているカーナビは、最低でもFM-VICSは標準装備になったが、VICSビーコンレシーバーが標準装備というのが当たり前の時代は近いはずだ。3メディアによる情報を得ることでさらに確実な道路情報を得ることが可能になるからだ。
そうなると、ユーザーはさらなるサービスの向上を求めることになることが予想される。例えばETCのレーン状況。ETC搭載車両としては、ETC専用レーンを使用したいが、現状はETC対応レーンでも状況によっては併用レーンになったりすることがある。料金所手前で、どういう状態になっているかをVICSのビーコンから告知してもらえればユーザーも安心して走行できるはずだ。
また、VICSによると渋滞ということで覚悟して走るとスムーズに走れたり、その逆があったりする。よりリアルタイムな情報提供をユーザーは求めている。さらにカーナビの性能、機能の分野だが、渋滞回避ルートが必ずしもより早く目的地に着くルートでないことが多い。この辺の“精度”も今後の課題ではあるだろう。