クルマをはじめ工業デザイナーの職能団体である社団法人日本インダストリアルデザイナー協会=JIDAが今年創立50周年を迎え、記念事業がいくつか催された。去る19日には「新世紀デザイン革命---美しく豊かな国への挑戦」をテーマにフォーラムが開催された。会場は東京銀座の日産自動車本社。
基調講演を日産のカルロス・ゴーン社長が行ない、続いてのパネル・ディスカッションには諸星和夫(トヨタ自動車デザイン本部副本部長)、中村史郎(日産自動車・常務デザイン本部長)、植松豊行(パナソニックデザイン社・社長)、伊東豊雄(建築家)、黒川雅之(建築家、プロダクトデザイナー。司会)の各氏が出席した。
今回のフォーラムは昨年来開催されてきたフォーラムの集大成。21世紀の日本を「美しく豊かな国」へ導くために、デザイナーは具体的に何をすべきか語り合い、その集団を追求し、問題意識を高めることを目的とする。
日産のゴーン社長についてJIDAの大倉冨美雄理事長は「デザインと商品企画を企業の中枢にもってきた。デザインの改革を起してほしい」と語る。