4日午前、長野県上村の林道を走っていたクルマが道路を逸脱し、崖を200メートル転落するという事故を起こした。クルマは落下の衝撃で大破したものの、乗っていた2人は奇跡的に一命を取りとめ、長野県警に救助された。
警察の調べによると、事故が起きたのは4日の午前8時40分ごろで、長野県上村程野付近の林道を走っていた乗用車が運転を誤って道路を逸脱。そのまま200メートル転落した。クルマは落下の衝撃で大破したが、運転していた男性が顔の骨を折る重傷を負ったものの、助手席に座っていた男性の妻は軽傷で済んだ。
男性は自力で崖を登り、通りがかった人に警察への通報を頼み、事故発生から3時間後には男性の妻も救出されている。
現場はカードレールのない幅員5メートル程度の比較的広い林道だが、クルマが落ちた崖は傾斜が急峻で、下にあるはずの沢が見渡せないほどだという。ただ、落下した場所には樹木が密生しており、これが落下の衝撃をかなり度合いで吸収してくれた可能性が高いとみられている。
長野県警では「200メートルも落ちたのに生還するとは…」とコメントしている。