6日午前、鹿児島市内で、大型重機(ショベルローダー)の先端部分が歩道で信号待ちをしていた19歳女性の頭部を直撃、女性は即死した。警察では重機を運転していた33歳のドライバーが国道への進入するタイミングだけに集中し、前方よく見ないまま歩道を越えようとしたことが原因として、この運転手を業務上過失致死の現行犯で逮捕した。
警察の調べによると、事故が起きたのは6日の午前8時ごろで、鹿児島市草牟田2丁目付近の国道3号線の交差点で信号待ちしていた女性を、近くの空き地から発進した重機(ショベルローダー)がはねた。女性は重機のショベル部分が頭に直撃、そのまま弾き飛ばされるように路上に倒れ、間もなく死亡した。
警察でこの重機を運転していた33歳のドライバーから事情を聞いたところ、「国道に出ようと思い、他のクルマが通り過ぎるタイミングを狙っていたことに気を取られ、そこに女性が立っていることすら気がつかなかった」と供述。前方不注意が明らかになったとして、業務上過失致死の現行犯で逮捕した。
事故を起こしたショベルローダーは、無限軌道(いわゆる“キャタピラ”)ではなく、タイヤで走る方式のショベルカー。ショベル部分は車体前方に大きく露出しており、これが死角となり、歩行者の存在に気がつかなかった可能性も高いという。