気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2002年9月2日付
○ 環境開発サミット「実施計画、大筋合意」補助金見直し明記 (毎日・1面)
○ フォード、電気自動車の販売中止へ (毎日・10面)
○ 都市対抗野球・準々決勝、いすゞ(藤沢市)「有終」へ準備着々、ホンダ(熊本市)m84dも4強入り、(毎日・22-23面)
○ F1ベルギーGP、Mシューマッハー、年間10勝、史上初、通算も63に伸ばす(東京・18面)
○ 日本経団連、奥田体制早くも試練、役員企業続く不祥事(産経・5面)
○ フォーミュラ・ニッポン、第7戦、脇阪、王座争い“参戦”(産経・21面)
○ 国交省検討、低採算高速道、国が建設、道路特定財源で賄う(日経・1面)
[ひとくちコメント]
きょうの各紙は、「田中前知事が圧勝」というタイトルで長野知事選の開票結果を大きく報じているが、この週末の紙面で気になったのは、「トヨタが全社員に特別一時金支給」という記事。土曜日(31日)の朝刊各紙が取り上げているが、労使間の相互信頼などを柱とする「労使宣言」から40年たつのを記念した特別ボーナスだそうだ。
支給額は課長級以上の管理職が一律8万円、組合員が5万円で、6万7000人の全社員が対象という。最近では、97年に会社創立60周年で組合平均8万円、99年にも国内累計生産1億台達成で5万円が支給されている。
トヨタは2002年3月期決算で1兆円を超える過去最高益を達成したものの、今春闘ではベースアップを見送った。奥田碩会長がベア抑制主義を貫いたためだが「業績が良ければ一時金などで報いる」とも主張していた。今回の「別封」で公約が果たせたことになる。支給総額は約36億円、これで全社員が奮起してくれるなら効果は大きいだろう。