「もうダメだぁ」と思ったら事故を起こす前に停止---クスリの大量服用には注意

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佐賀県警は29日、市販の鎮静剤を大量に服用して意識が朦朧とした状態でクルマを運転、衝突事故を起こした52歳の女を危険運転致傷容疑で逮捕したことを明らかにした。薬物原因による同容疑適用は全国3例目となる。

警察の調べによると、この女は25日の午後6時30分ごろ、帰宅するために佐賀県北方町内の国道34号を走行していた際、対向車線にはみ出して28歳の女性が運転する軽自動車と正面衝突する事故を起こし、全治1週間のケガを負わせたというもの。

当初は単なる運転ミスと考えられていたが、その後の調べでこの女が事故を起こす直前、規定量の数倍近い量の鎮静剤を飲んでいたことを供述。事故直前には意識が朦朧としており、その場でクルマを止めるか、自宅までこのまま走りきるかをボーッと考えていた際にセンターラインを超えてしまっていたことが明らかになった。このため、佐賀県警はこの女に対して危険運転致傷容疑の適用を決め、28日に同容疑で逮捕している。

危険運転罪では、アルコールによる酩酊だけではなく、薬物による酩酊も適用範囲に含まれている。今回は容疑者が自身で酩酊状態であったことを捜査の早い段階で認めており、あっさりと適用されてしまった。

ちなみに薬物原因による危険運転容疑の適用は3例目で、いずれも鎮静剤や睡眠薬の大量服用(オーバードーズ)によるものだ。県警では「ダメだと認識できるうちにクルマを止め、気分が悪い場合には救急車も呼んでください」とコメントしている。

《石田真一》

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