この『インターナビ・プレミアムクラブ』は、従来の「ホンダ純正カーナビ+『インターナビ』サービス」を融合・発展させたサービス。その中でもっとも注目すべきポイントは、新・道路交通情報の採用である。これは同時に、既存のカーナビからも大きく進化した部分だ。
今までのカーナビでは、ビーコンとFM多重のVICSが、渋滞をはじめとする道路交通情報を入手する手段だった。だがプレミアムクラブユーザーは、インターナビ情報センターがVICSセンター(FMと光および電波ビーコンの情報すべて)と道路交通情報センターから集めた道路情報を携帯電話通信で入手することができる。これによるメリットは、目的地や経由地など任意の離れた場所の情報を入手できるようになったことだ。
たとえば東京から青森まで向かう場合、カーナビは考えられる目的地までの複数経路上の渋滞情報をインターナビセンターから入手する。そしてこの情報を元に、ベストなルートが引けるのだ。いままでのVICSでは、都道府県を越えて情報を入手することは不可能だった。
もちろん渋滞状況は刻々と変化するわけだがユーザーは任意にセンターにアクセスし、最新の情報を入手することができる。必要であれば、カーナビは新情報をもとにルートを引き直す。また毎15分間隔など、一定間隔でセンターに自動アクセスする設定もできる。
このサービスが開始された背景には、2001年6月、VICSが日本道路交通情報センターと共同で、情報提供事業者へ道路交通情報の提供を始めたことがある。つまり、VICSから買った情報を加工して再販してもよくなったのだ。「自動車メーカーではホンダが最初に認可を受けた」と、インターナビ推進室室長・山田清美氏はコメントした。