トヨタ自動車は26日、中部地区に福祉車両総合展示場「トヨタハートフルプラザ名古屋」を9月19日にオープンすると発表した。トヨタは高齢化社会に向け福祉車両の充実を図っている。車両展示場の設置を進めユーザーニーズによりきめ細かく対応する。
新展示場は愛知県西春日井郡清洲町にオープンする。トヨタと愛知県内のトヨタ販売会社12社が共同で設立する。トヨタの福祉車両「ウェルキャブ」を16台展示するほかトヨタグループ各社の生活・介護機器を展示する「ATOLIS(アトリス)」コーナーも設ける。また福祉車両の使用形態に合わせたカスタマイズ事例のパネル展示や格納式ステップ、運転補助装置なども紹介する。
トヨタは福祉車両を身障者向けとしてだけでなく、高齢者向けとしてのニーズも高いと考え、製品ラインアップの拡充やコストダウンを図っている。今回の展示場は東京、千葉、神戸、広島、福岡に次ぐ6カ所目で、トヨタのお膝元ながら中部地区では初の設置となる。トヨタは今後も常設展示場の拡大やコンサルティング、カスタマイズの強化に取り組む。