警察庁は19日、今年1月1日以降に起きた交通事故による死亡者が18日で5000人を突破し、5015人となったことを明らかにした。5000人突破は昨年より8日間遅く、前年の同日より165人少ない数値となった。5000人の大台を突破したペースは、1970年以降で最も遅いという。
都道府県別の死者数が最も多いのは北海道の271人で、以下は千葉の246人、東京と神奈川の各228人、愛知の218人がこれに続く。トップ10にランキングされる県は例年あまり変化がない。
交通事故の死亡者は年々減少する傾向にあるが、これはクルマに装備された乗員保護装置によって、ドライバーや同乗者で即死に至るケースが減ったに過ぎないという見方がある。また全体の数値は減少しつつあるが、事故に巻き込まれた歩行者が被害者となる数値はほとんど減っていないという現実もある。