世界ラリー選手権(WRC)第9戦フィンランドラリーは8日から11日まで、フィンランド中部のユバスキラで開催される。「マールボロ三菱ラリーアート」はここで『ランサーエボリューションワールドラリーカー』の改良型『ランサーエボリューションWRC2』=ランエボWRC2をデビューさせる。
ドライバーのフランソワ・デルクールは7月に南仏でランエボWRC2のテストを終えている。「ランエボWRC2はいろいろな点で改良されている。ハンドリングは正確性と安定性が増し、それはコーナーリングとブレーキングで実感できる。コーナー途中でもアクセルやステアリングを使って車体をコントロールしやすいからタイヤに優しく、プッシュしやすくなった。エンジンパワーも上がり、特にトルクの下から中間までのレスポンスが素早くなった」と自信のコメント。
チーム・ディレクター、ジョン・イーストンは「(ランエボWRC2は)ターマックに絞って仕上げたが、そこが一番の課題だったからだ。グラベルのフィンランドでデビューすることになるが、競争力が上がっているから結果は出てくる。第3ドライバーのヤニ・パーソネンの地元の強みにも期待している。WRC2の開発にも尽力してくれているからね」と語った。