警視庁は29日、今年1月5日深夜から6日未明に掛け、「走り初め」と称してバイク40台あまりを連ね、都内の道路で暴走を繰り広げた暴走族10グループのメンバー89人を摘発、うち50人を道路交通法違反(共同危険行為)の疑いで逮捕したことを明らかにした。
警察の調べによると、この89人は、注目がより多く集まる都内で暴走しようと連合を組んだ千葉と埼玉の暴走族10グループに属しているという。メンバーらは今年1月5日深夜から6日未明に掛け、「走り初め大暴走」と称して千葉県側から都内の幹線道路に進入。およそ2時間30分に渡って、バイク40台あまりで蛇行運転や信号無視などを繰り返し、他車に道路通行上の危険を加えた疑いが持たれている。警察は暴走当日の検挙を見送り、その様子を詳細に撮影することにより、暴走に参加したメンバーの特定を行なうという作戦を選んだ。
摘発された89人のうち、暴走に参加したことが確認できた50人のメンバーを道交法違反容疑で逮捕、未成年16人を補導している。共同危険行為が逮捕の主な理由だが、うち18人には無免許運転もプラスされている。
警察の取調べに対し、千葉のグループを指揮していたとみられる24歳の男は「どうせなら注目の集まる都心で走りたかった。まさかこんな時期に捕まるとは…」と供述しているという。