【夏休み】自転車運転免許証発行---小学生の安全意識を向上

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東京都荒川区は25日、区内の小・中学生を対象に自転車の講習会を行い、全国でも例の少ない「自転車運転免許証」を発行する方針を明らかにした。法的な拘束力は存在しないが、免許を持たせることで安全意識を高める狙いがあるという。

これは区や警察、学校関係者で構成される「荒川区自転車運転免許制度推進協議会」が発行するもの。法的な拘束力は全くないが、小学4年生以上を対象とした講習会で学科試験と実技試験を受け、クリアされれば交付される。大きさは普通の運転免許証とほぼ同サイズで名前と顔写真が入る。もちろん高齢者をはじめとした大人が受講することも可能だ。

荒川区は自転車が関係する交通事故の発生率が東京23区内の中では最も高い。荒川区内で起きた人身交通事故の半分に自転車が関係しているため、自転車の乗り方をキチッと指導する必要があると数年前から指摘されてきた。

自転車免許の発行を受け、区内の小・中学校では夏休み中に児童や生徒を対象とした講習会を開催するなどして、自転車が道路交通法の上では「軽車両」と分類されることや、著しい違反は罰則対象になることなどを教えていき、今年度中に1000人に免許証を発行する方針。

《石田真一》

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