「警察ふざけるな」のクレーム1万7000件、件数が多いのは関東の…

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警察庁は25日、昨年6月1日に導入した「警察に対する苦情申し出制度」の導入開始後1年間の受理件数を明らかにした。警察業務や公安委員会への苦情を受け付けるもので、全国の警察や公安委員会で受理した申し出の総数は1万7561件だった。

この制度は、警察改革の柱のひとつとして昨年6月から導入されたもの。埼玉で起きたストーカー殺人事件の際、殺害された被害者やその家族が、警察に深刻な被害を訴えていたにもかかわらず、警察が真剣にこれを受け取らなかったために被害が拡大したなどの指摘を受け、「警察の業務に対して市民が苦情を申し出る制度を作るべき」と警察刷新会議で提案がなされ、改正警察法に盛り込む形で導入された。

導入から2カ月は2000件を越える受理件数があったが、現在は1000〜1500件程度で推移しており、12カ月間の受付総数は1万7561件となった。最も多いクレームは交通違反の取り締まりや行政処分に関するもので全体の34%、次いで刑事事件の捜査活動や、告訴の受理に対するもので同24%。都道府県別では埼玉が最も多く、約1800件のクレームが寄せられた。2位は京都で約1100件、3位は東京の1000件だった。逆に少なかったのが熊本の約30件、佐賀の約50件で、九州地域が目立つ結果となった。

また、クレームを受け付けてから処理するまでの期間はおおむね1カ月だが、大半が1週間以内に解決されるとしている。

《石田真一》

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