愛知県警銃器薬物対策課と名古屋税関は13日、発射能力のある回転式の拳銃を分解した形で輸入しようとしたとして、自動車部品メーカー「デンソー」の社員を銃刀法違反(密輸入)の容疑で成田空港内において逮捕したことを明らかにした。
警察の調べによると、先月27日、名古屋中央郵便局内でX線検査機を用いて国際郵便物のチェックを行っていたところ、拳銃の部品の一部とみられる影をキャッチし、警察に拳銃密輸の可能性があるとして通報を行った。荷物は愛知県刈谷市に在住する42歳の男性が自分宛てに送ったもので、警察が家族の同意を得て他の時期に届いた本人宛の荷物を調べたところ、25日に配送された郵便物の中にも同様の部品が入っていた。
この男性は自動車部品メーカー「デンソー」の社員で、技術指導を目的に今年3月下旬から7月下旬までのスケジュールで、トヨタのフランス工場(トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・フランス)に長期出張しており、この間に入手したイタリア製の回転式拳銃を分解し、自宅に送っていたものとみられる。男性はガンマニアで自宅からは30丁のモデルガンも見つかっている。
警察はデンソー側に捜査協力を要請。デンソーはこの社員に帰国命令を出し、本来よりも2週間ほど早く日本に戻らせることとした。警察で鑑定した結果、銃には十分な殺傷能力があり、分解して部品レベルにして送ることで発覚を逃れようとした行為は極めて悪質だとコメントしている。
デンソーでは以前、会社の工作機器を使って密造拳銃を作っていた社員が逮捕されたことがあるなど、拳銃関係の事件が多い。武器の機能美に夢中になるのだろうが……。
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