警視庁は5日、対立する暴走族のメンバーを監禁し、殴る蹴るなどの暴行を加えたとして、北区赤羽付近を拠点に活動する暴走族のメンバー64人を傷害や監禁の容疑で逮捕したことを明らかにした。
警察の調べによると、この64人は北区赤羽を拠点に活躍する暴走族6グループのメンバーで、同じ地域で活動することから互いに不可侵条約を締結。環状7号線などを使い、周辺から流入する他の地域の暴走族と共闘する姿勢を見せてきた。
事件の発端となったトラブルは昨年7月、対立する暴走族のメンバーだった当時15歳と16歳の少年2人を拉致し、板橋区内の住宅に監禁し、尋問と称して殴る蹴るなどの暴行を加えていた疑いが持たれている。
同月、このグループを壊滅させようとした荒川区拠点の暴走族が赤羽に乗り込んでくるという騒ぎがあり、その際には全く無関係な男性6人を襲撃する事件も起きており、これに危機感を感じたグループが、この少年らを拉致し、誰が襲撃したか問い質そうとしたらしい。
無関係なグループを襲撃した荒川区内の暴走族グループは昨年12月に傷害容疑で逮捕されているが、その取調べの際に今回の監禁事件の一件も浮上していたという。