警視庁は2日、原付バイクを使い、通行中の歩行者から現金の入ったバッグを奪い取ったとして、16歳と17歳の少年2人を窃盗の疑いで逮捕したことを明らかにした。この少年らは自分たちが知らぬ間に、とんでもない額の被害を生み出していたという。
警察の調べによると、この2人は5月から6月までの間、原付バイクで歩行者の後方から接近し、追い抜く際にバッグを奪い取るという手口で犯行を重ねていた。盗んだバッグの中にはエルメス製の『バーキン』という時価100万円相当の高級品もあった。
が、少年たちはバッグ自体の価値は全くわからず、中から財布を抜き取った後、ゴミ袋に入れて青山墓地などに投棄していたという。100万円のバーキンも例外ではなく、ゴミ袋に入れてポイ!
逮捕後、バーキンを入れたゴミ袋は供述通りに発見され、持ち主の元に戻されたが、取調べに対して少年らは「バッグにそんな価値があったなんて…」とうなだれているという。ちなみにこのバッグのおかげで、少年らが生み出した被害額はケタひとつ跳ね上がることになり、罪も比較的重いものになるのではないかとみられている。