自動車窃盗犯に対する拳銃使用は妥当---警察長官が見解を示す

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警察庁の20日、田中節夫長官が定例記者会見の席上、今年4月に起きた滋賀県警の警察官による自動車窃盗犯への発砲について、「拳銃使用を適法とした滋賀県警の調査結果は妥当だ」と述べ、職務上適法であったとの判断を示した。

これは今年4月9日午前、滋賀県大津市内の路上で、自動車窃盗犯とみられる男女2人をパトカーで包囲した際、クルマでパトカーに体当たりするなどの抵抗を行ったため、警察官が拳銃を使用したというもの。撃った銃弾は容疑者に直撃し、元暴力団員の男が死亡する結果となった。

この件について滋賀県警は今月13日、警察庁に対して「射撃は同僚警察官の安全を確保するために行った止むを得ない行為であり、容疑者に対して射撃予告なども行っている。過失が全く無かったとは言えないかもしれないが、警察官職務執行法に照らし、適法な使用である」と報告していた。

報告を受けた田中長官は20日の定例会見で「報告書を熟読したが、(拳銃使用は)妥当と考える」と述べ、適法であることを改めて主張している。

《石田真一》

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