自動車リサイクル法案の審議が着々と進んでいる。同法案は11日に衆議院本会議を通過し、同日参議院に送られた。重要法案が目白押しの今国会だが自動車リサイクル法は成立が確実な見通しとなった。
自動車リサイクル法は今国会で成立すれば2004年末頃をめどに実施される見通しとなっている。同制度はリサイクル費用の事前徴収制を柱としている。このため1兆円を超える膨大な資金が集まることになり資金管理の透明性確保が求められる。資金管理法人を設置する案が有力だが「役人の天下り先を増やすだけ」という批判もある。
制度がスタートすると自動車ユーザーは車検時に1台あたり2万円程度のリサイクル費用を納付することになる。ただでさえ負担の重い車検費用が一層増すことになるが、事前徴収制とすることで路上放置車などの不法投棄を防止するねらいがある。