エコドライブ研究会、提言「アイドリング・ストップの効率化」

エコカー 燃費

政策科学研究所は地球温暖化防止に貢献する自動車の運行の在り方を検討するエコドライブ研究会の研究報告と提言をまとめ公表した。このなかで省エネ効果が高いとされるアイドリングストップの効果を算出するとともにより効果を上げるための施策を提言した。

報告書によるとアイドリングストップによる燃料消費削減率は混雑時の平均走行速度が15m/h以下の路線では16.4%だった。これにくらべ同15−30キロメートルの路線の削減率は6.4%にとどまり平均速度が低いほどアイドリングストップ効果が高いことがわかった。

ただ、混雑時平均時速が15キロメートル以下の路線は全体の5.9%と限られており、実際の燃料消費削減量は平均15−30km/hの路線の方が圧倒的に多かった。

この分析結果を踏まえ同研究所は提言として、車両の用途に合わせた低価格のアイドリングストップシステムをメーカーが開発することを要望した。また同システムを搭載した車両への補助政策やITS連動したシステムの開発推進をあげた。さらにドライバーによるエコドライブを推進するため瞬間的燃費などを表示する機器の開発も同時に進めるべきであると提言した。

《編集部》

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