小さなアリが原因で長さ500メートルの渋滞発生!? 朝の熊本市内が大混乱

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27日朝、熊本県熊本市内にあるJR豊肥本線の踏切4カ所の遮断機が下りたままとなり、朝のラッシュで混雑する道路が30分閉鎖され、大混乱となる事故が起きた。踏切を管理する九州旅客鉄道(JR九州)は翌28日、熊本県警に対して「事故の原因はアリの巣だった」と届け出た。

事故が起きたのは27日の午前8時ごろで、JR豊肥本線の熊本駅〜平成駅の間(約1.6km)にある4カ所の踏み切りの遮断機が下りたままの状態となった。朝のラッシュ時ということもあり、付近は大渋滞。1カ所だけならともかく、迂回路の全てをシャットアウトされる形となり、渋滞の列は500メートル近くまで伸びた。通報を受けて現場に駆けつけたJRの職員が手動で踏切を操作し、30分ほどで通行止め状態は解消されたが、現場付近はその後1時間に渡って混乱した。

通勤時間帯のトラブルということもあり、熊本県警はJR九州の熊本支店に対して事故の再発防止や、原因究明などを求めたが、JR側は翌28日になって「アリの巣が踏切のリレー回路をショートさせた可能性が高い」という報告を行った。

トラブルを起こした4カ所の踏切は、一番大きな熊本駅最寄りの踏切近くにコントロールボックスが置かれ、これで一括操作している。職員がこのコントロールボックスを調べたところ、電子基盤の上にアリが巣を作っており、綿状の巣が水分を得たことで回路をショートさせ、これが誤作動の原因になったようだ。

JRではコントロールボックス内にアリが侵入しないよう、カバーなどで覆う対策を行うと県警に報告したが、アリが踏切装置を破壊したという例は過去に無いという。

《石田真一》

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